Self-Check for Menopausal Symptoms
更年期症状セルフチェック
無料で利用できる3種類の質問票で、ご自身の更年期症状を確認できます。
診断ではなく、医療機関への受診や職場での相談を考える際の目安としてご活用ください。
厚生労働科学研究費補助金 労働安全衛生総合研究事業(23JA1005)
Simplified Menopausal Index (SMI)
簡略更年期指数
小山嵩夫医師が日本人女性向けに開発した10項目の自己記入式問診票です。日本国内では最も広く使われており、医療機関の問診票としても採用されています。各症状について、最も近い程度を選んでください。
Menopause Rating Scale (MRS)
メノポーズ・レーティング・スケール
ドイツのZEG Berlinが開発した国際標準スケールで、25言語に翻訳され世界各国で使用されています。身体・血管運動症状、心理症状、泌尿生殖器症状の3領域を11項目で評価します。各症状の程度を「なし」から「重度」までの5段階で選んでください。
Greene Climacteric Scale (GCS)
グリーン更年期評価スケール
21項目の症状を「不安」「抑うつ」「身体症状」「血管運動症状」「性機能」の5領域で網羅的に評価する国際的な質問票です。治療前後の変化を追跡するのにも適しています。各症状の頻度・強さを4段階でお選びください。
About these tools
それぞれのツールの特徴
SMI(簡略更年期指数)
日本人女性の症状特性に合わせて開発された10項目の質問票です。日本国内では最も広く使われており、医療機関の問診票としても活用されています。漢方治療の効果評価のために考案された経緯から、症状の重みづけに日本人女性の有訴頻度が反映されています。
MRS
ドイツのZEG Berlinが開発した国際標準スケールです。25言語に翻訳され、世界各国の臨床研究や治療効果判定に用いられています。Kupperman Indexの欠点(心理症状・泌尿生殖器症状の評価不足)を改良するために開発されました。
GCS
21項目で心理・身体・血管運動・性機能の症状を網羅的に評価します。治療介入前後の症状変化を追跡することに優れ、研究現場でも頻繁に用いられる尺度です。MRSやKupperman Indexと強い相関が確認されています。
Evidence
エビデンスについて
これらの質問票は症状の重症度を測るものであり、診断ツールではありません。「更年期障害」自体には病理学的なゴールドスタンダードがなく、診断は年齢・症状・他疾患の除外によって行われるため、純粋な意味での感度・特異度は本来算出されません。ただし、二次的アウトカム(不安・抑うつの検出など)に対する判別能としては以下の報告があります。
- MRSポルトガル語版:うつ検出 感度80.0%・特異度63.7%、不安検出 感度82.4%・特異度78.6%(Espírito Santo et al., Menopause 2022)
- MRSスペイン版:不安・うつ判別でAUC 0.77前後(Martín et al., Menopause 2019)
- 4種の質問票(MRS・GCS・Kupperman・WHQ)は相互に強い相関(Spearman Rho > 0.80)(Cota e Souza et al., Menopause 2022)
- MRS高得点群は職場での就労困難リスクが約15.6倍(Faubion et al., Mayo Clin Proc 2023)
When to consult
受診を検討する目安
点数の高低にかかわらず、症状によって日常生活やお仕事に支障が出ているとお感じであれば、婦人科・更年期外来へのご相談をおすすめします。職場での相談・支援については、産業医や保健師などの産業保健スタッフにもお声かけください。
本研究班では、職場で相談を受けた際の対応手順や、ピアサポート(アドボケイト)養成プログラムなどの資料を提供しています。詳しくは本サイトの「Tools & Resources 資料」のページをご覧ください。